お茶を飲んだあと、口の中がきゅっとする。そんな渋さが強いときは、今の一杯は少し薄め、次は湯温か待つ時間を変えるところから試せます。

茶の間研究所で、いちは湯のみを置きました。

いちお茶初心者

飲んだあとに、口の中がざらっとする。このお茶、もう直せないのかな

にい実験・道具担当

まず少し取り分けて、お湯を足してみよう。次に淹れるときの温度は、そのあと考えればいいよ

渋いお茶を今すぐ飲みやすくする3手順

薄めて試すのは、今淹れたお茶で味の強さだけが気になる場合です。異臭がする、長く常温に置いた、保管状態がわからないなどの不安があれば、飲んで確かめません。

  1. 少し取り分ける。 元の味を残したければ、別の湯のみに分けます。
  2. 水やお湯を少し足す。 温かく飲むならお湯を使います。
  3. 一口飲んで調整する。 まだ強ければ少し足し、飲みやすくなったら止めます。

量で考えるなら、お茶100mLに飲用の水やお湯を10〜20mLから。これは試し方の例なので、毎回きっちり量らなくてもかまいません。一度にたくさん足すと香りやうまみも薄くなるため、少しずつがコツです。

水を足しても、渋味の成分そのものがなくなるわけではありません。濃さを下げる方法です。薄めても好きな味にならなければ、無理に飲み切る必要はありません。

渋味と苦味の違いは、口に残る感覚で考える

「苦いのか渋いのか、よくわからない」ときは、次のような言葉を手がかりにできます。

感じ方の手がかりどんなときに使う言葉か
渋い飲んだあと、口がきゅっと締まる、乾く、ざらつくように感じる
苦い口にしたときに、苦い味を感じる
えぐい苦い・渋い・青っぽいなど、飲みにくさをまとめて表すことがある

一杯の中で苦味と渋味が重なることもあります。名前を正確に言い当てられなくても、濃すぎるなら薄める、次は待つ時間を短くする、といった調整はできます。

農林水産省の解説では、カテキンやカフェインを渋味・苦味に関わる成分として紹介しています。ただし、一口の感覚から成分を特定することはできません。苦味の対処を詳しく知りたい場合はお茶が苦い原因と薄め方へ。

お茶が渋い原因と、次の一杯で変えるところ

まずは、今回の淹れ方に心当たりがあるものを一つ選んでください。次の数値は煎茶を好みに近づける調整例です。

心当たり次に試すこと
熱い湯をそのまま使った湯を少し冷ましてから注ぐ。例えば80℃で渋かったら、次は70℃を試す
長く待っていた時間を短くする。例えば60秒を30秒へ
茶葉を多めに入れた袋にある茶葉量と湯量に合わせる。湯だけ少なかった場合も見直す
急須やマグに茶葉を入れたままだった時間が来たら急須から注ぎ切る。ティーバッグや茶こしは取り出す

湯温を下げるときは、量と時間をそのままに

高い温度の湯では、渋味や苦味に関わる成分が出やすくなります。温度を下げてみると、同じ茶葉でも味の感じ方を変えられます。

例えば茶葉4g・湯200mL・80℃・30秒で渋かったなら、次は4g・200mL・70℃・30秒に。変えるのを温度だけにすると、前より飲みやすくなったか比べやすくなります。

温度計がないときは、湯を熱湯対応の湯のみへ移して少し待つ方法もあります。下がる温度は器や湯量で違うため、「一度移せば必ず10℃」とはいきません。具体的な流れは湯冷ましのやり方へ。

茶葉を浸したままにしない

湯のみへ注いだあとも、急須にお茶が残ると茶葉から味が出続けます。注ぎ切るか、茶こしを外すところまでで一回の抽出を終えましょう。

待ち時間が短い商品で、さらに30秒減らす必要はありません。例えば袋の指定が30秒なら、まず30秒で取り出します。それでも強ければ20秒を試すなど、元の時間に合わせて少し変えてください。

煎茶の分量がわからなければ、4g・200mLを参考に

毎回目分量で、どれくらい入れたかわからない場合は、一度だけ量を決めると調整しやすくなります。伊藤園の上級煎茶2人分の例は次のとおりです。

  • 茶葉:4g
  • 湯量:200mL
  • 湯温:80℃
  • 待つ時間:30秒

小さな湯のみ二つ分の例で、一人のマグにも使える量です。商品によって淹れ方は違うので、袋に案内があればそちらを使います。その一杯でも渋ければ、前の表を参考に温度か時間を変えてみてください。

量を減らしたい場合は一人分の茶葉量、煎茶の基本手順は緑茶の淹れ方にまとめています。

渋さが好みに合わないときは、茶葉の違いも楽しむ

渋味を少し感じるお茶が好きな人も、やわらかな味が好きな人もいます。気に入った濃さで楽しんでかまいません。

同じ煎茶でも商品と淹れ方で印象が変わります。別の茶葉を試したいなら、煎茶の比較で一回量や商品の特徴を見てみてください。香ばしい風味に興味があればほうじ茶の淹れ方も入口になります。茶種名だけで渋さの少ない順を決める必要はありません。

温度を合わせる手間を減らしたいなら温度調節ケトルの選び方へ。いまある道具での湯冷ましでも試せます。

茶葉の状態が気になる場合

渋さだけでは、茶葉が古いかどうかはわかりません。期限・開封後の保管・湿気や異臭は、味の調整とは別に確かめてください。状態に不安があれば味見せず、期限切れの茶葉の確認ポイントをご覧ください。

気に入った一杯を覚えておく

「温度を少し下げたら飲みやすかった」など、次に試したいことが一つ見つかれば十分です。残しておきたい人だけ、下のメモを使えます。

淹れ方と感想をメモする(任意)

ちゃぽんの冷蔵庫メモ

今日の一杯を、次に戻れる一行にする

このメモはこの端末のブラウザ内だけに保存されます。送信・共有・順位づけはしません。

    まとめ:今は薄め、次は温度か時間を変えてみる

    今淹れたお茶の渋さが強いなら、水や湯を少し足して味を見ます。次は湯温を下げるか、待つ時間を短くするか、一つ選んで試してみてください。

    いちお茶初心者

    次は少しお湯を冷ましてみる。口に残る感じがどう変わるか、比べてみたいな

    渋味を全部なくそうと頑張るより、もう一口飲みたいと思える濃さを探していきましょう。

    よくある質問

    お茶が渋くなる原因は何ですか?

    湯温が高い、長く待った、湯量に対して茶葉が多い、茶葉を浸したままにした、といったことが考えられます。商品の淹れ方を目安に、心当たりがあるところを一つ変えてみてください。茶葉の種類や好みでも感じ方は変わります。

    お茶の渋味と苦味はどう違いますか?

    渋味は、飲んだあとに口の中がきゅっとする、乾く、ざらつくような感じが手がかりです。苦味は、口にしたときに感じる苦い味。一杯の中で重なることもあるので、言葉を正確に分けられなくても、まず飲みやすい濃さへ調整してかまいません。

    渋いお茶の渋みを消す方法はありますか?

    今淹れたお茶の味が強いだけなら、飲用の水やお湯を少し足して薄めます。例えばお茶100mLに10〜20mLずつ。渋味の成分を取り除く方法ではありませんが、濃さを下げて飲みやすくする試し方です。薄めても好みに合わなければ飲み切る必要はありません。

    次は温度を何℃下げればよいですか?

    煎茶なら、80℃で渋かったので次は70℃にするなど、10℃ほど下げて比べる方法があります。これは調整例です。茶葉量・湯量・時間を同じにし、商品の指定があるときはその案内を出発点にしてください。

    茶葉が古いと渋くなりますか?

    渋いと感じただけでは古さはわかりません。茶葉の期限・開封後の保管・湿気や異臭は別に確かめます。状態に不安がある茶葉を、飲んで安全かどうか判断しないでください。