普段のお茶を200mL飲むなら、煎茶・ほうじ茶は40mg、玄米茶は20mgが目安です。 紅茶は60mg、コーヒーは120mg。まずは下の一覧で、いつもの飲み物を見つけてみてください。

いちは小さな湯のみの隣に、いつものマグを置きました。

いちお茶初心者

同じ「一杯」でも、入る量がずいぶん違うね

数字は公的資料の濃度例から計算した参考値です。商品や淹れ方で変わるため、手元の商品にカフェイン量が書かれていれば、その表示を使います。

お茶のカフェイン量一覧|100mLと一杯200mLで比較

飲み物100mL中200mL中
煎茶20mg40mg
ほうじ茶20mg40mg
ウーロン茶20mg40mg
玄米茶10mg20mg
紅茶30mg60mg
コーヒー60mg120mg
麦茶0mg0mg

出典は厚生労働省のカフェインQ&Aと食品安全委員会の比較表です。200mL欄は100mLあたりの値を2倍にしたもの。玉露と抹茶は一杯の作り方が大きく違うため、次の節で紹介します。

同じ茶葉量・温度・時間で測った比較ではありません。表に使われた淹れ方は記事末尾の抽出条件にまとめました。

ほうじ茶は「必ず少ない」ではない

香ばしいほうじ茶にもカフェインは含まれます。上の例では煎茶と同じ数値なので、カフェインを避けたいときに、ほうじ茶へ替えるだけでは十分とは言えません。 麦茶なども候補になります。

また、麦茶と緑茶を混ぜた商品は、麦茶だけの数値では比べられません。ブレンド茶は原材料と商品表示を確認しましょう。

玉露・抹茶のカフェイン量|小さな一杯でも含まれる

玉露は100mLあたり160mg、30mLなら48mgの計算例

食品安全委員会のファクトシートにある玉露の濃度例は、100mLあたり160mgです。この濃度の玉露を30mL飲むと48mgになります。

資料の抽出条件は茶葉10g・60℃の湯60mL・2分30秒。少量の湯に茶葉を多く使った例です。ここでいう30mLは「飲む量」で、注いだ湯60mLから必ず30mLできるという意味ではありません。

玉露は少量ずつ味わう淹れ方もあるので、濃度と一緒に飲む量を見ると分かりやすくなります。玉露の淹れ方では、茶葉・湯量・温度の目安を紹介しています。

抹茶は1.5gで48mg、2gなら64mgが目安

抹茶は粉をそのまま飲むため、使うグラム数で考えます。

使う抹茶の量カフェイン量の目安
1.5g48mg
2g64mg

1.5g・48mgは食品安全委員会が示す一杯の例です。2g・64mgは、同資料の含有量「抹茶1gあたり32mg」からの計算値で、個々の商品の測定値ではありません。

同じ量の抹茶を全部飲むなら、湯や牛乳を足してもカフェインの総量は変わりません。 抹茶ラテも、カップの大きさだけでなく、入れた抹茶の量が関係します。砂糖などを含む粉末飲料は、純粋な抹茶と配合が違うので商品表示を使ってください。

抹茶を楽しみたい人には、家で抹茶を点てる手順も用意しています。

湯のみ・マグ・ボトルでカフェイン量はどう変わる?

100mLあたり20mgのお茶なら、量による違いは次のとおりです。

飲む量の例カフェイン量
小さな湯のみ100mL20mg
湯のみ150mL30mg
マグ200mL40mg
ボトル500mLを全部100mg

容量は説明用の例です。500mLの市販飲料が必ず100mgという意味ではなく、20mg/100mLと表示された飲み物ならこう計算できます。

商品表示を見るときは、次の3点で十分です。

  1. 「100mLあたり」か「一杯・一本あたり」かを見る。 一本あたりの表示なら、そのまま一本分です。
  2. 飲む量へ換算する。 100mLあたり20mgなら、200mLで2倍、500mLで5倍にします。
  3. 一日の量が気になるときは、ほかの飲み物も含める。 コーヒーやエナジードリンクなどの分も加わります。

計算式は「100mLあたりのmg × 飲むmL ÷ 100」。茶葉から淹れるお茶では、濃さ自体も変わるので、公的な表はおおよその目安に使いましょう。

カフェインを控えたいときのお茶の選び方

こうしたいとき選び方
カフェインを避けたい麦茶や水、白湯を候補にする。ブレンド茶は原材料も見る
緑茶の味を楽しみたいカフェインレス緑茶から、含有量を確認できる商品を選ぶ
いつものお茶で量を減らしたい同じお茶を小さな湯のみで飲む、何杯かのうち一杯を麦茶などに替える

にい実験・道具担当

いつものお茶を少なめにするか、別のお茶を選ぶか。続けやすいほうから考えてみよう

カフェインレス緑茶にもカフェインが残る場合があります。デカフェ・ノンカフェインとの違いを知ってから、具体的な商品3選で表示量を比べられます。寝る前の一杯に迷う人は、夜のお茶の選び方へどうぞ。

水出し緑茶にもカフェインは含まれる

水出しにするとカフェインの抽出を減らせる場合がありますが、ゼロにはなりません。伊藤園の案内でも、全く抽出されなくなるわけではないと説明されています。

茶葉・水量・温度・時間で変わるので、どの水出し緑茶も「通常の半分」とは計算できません。カフェインを避ける目的なら、水出しかどうかより、飲み物の種類と商品表示から選びましょう。

体調・服薬・妊娠中の量が気になるとき

カフェインへの反応には個人差があり、同じ杯数でも影響は異なります。動悸や不眠などの症状がある場合、妊娠・授乳中や子どもの量を判断したい場合、持病や医療上の制限がある場合は、医師や薬剤師に相談してください。

カフェインを含む薬は、お茶やコーヒーとの同時服用を避ける注意があるため、添付文書の用法・用量を守ります。この比較表だけで、自分や家族の安全な杯数を決めないようにしましょう。

カフェイン比較表の抽出条件と出典

もう少し詳しく知りたい人へ、公的資料に掲載された条件をまとめます。ここにある量は成分値の前提で、家庭で一杯を淹れるためのレシピではありません。

飲み物公的資料の抽出条件
煎茶茶葉10g・90℃の湯430mL・1分
ほうじ茶・ウーロン茶・玄米茶茶葉15g・90℃の湯650mL・30秒
紅茶茶葉5g・熱湯360mL・1分30秒〜4分
コーヒー粉10g・熱湯150mL
玉露茶葉10g・60℃の湯60mL・2分30秒
抹茶粉1.5g・70〜80℃の湯70mL。粉の含有量から48mg/杯

麦茶は食品安全委員会の比較表にある0mgの例を採用しています。同表に抽出条件の記載はありません。

よくある質問

ほうじ茶は煎茶よりカフェインが少ないですか?

厚生労働省の公表例では、どちらも100mLあたり20mgです。この濃度で200mL飲むと40mgになります。抽出条件が違うため、どの商品でも同量とは限らず、ほうじ茶が必ず少ないとも言えません。

お茶とコーヒーではどちらがカフェインが多いですか?

公的な濃度例から200mLに換算すると、コーヒー120mg、紅茶60mg、煎茶・ほうじ茶40mg、玄米茶20mgです。実際には商品や淹れ方で変わるため、一杯の大きさも合わせて比べます。

抹茶一杯のカフェイン量はどのくらいですか?

食品安全委員会の例では、抹茶1.5gで48mgです。同資料の含有量32mg/gから計算すると2gで64mgが目安になります。同じ量の抹茶を使い切るなら、湯や牛乳を足しても一杯全体のカフェイン量は減りません。

カフェインが入っていないお茶はありますか?

食品安全委員会の比較表では麦茶が0mgです。緑茶などを混ぜたブレンド茶は原材料や商品表示を確認してください。カフェインレス緑茶はゼロとは限りません。

水出し緑茶ならカフェインはゼロになりますか?

ゼロにはなりません。伊藤園は、水出しで減らすことはできても、カフェインが全く抽出されなくなるわけではないと案内しています。量は茶葉や抽出条件で変わります。